2022.6.28
, EurekAlert より: 
栄養と持続可能や食事に革命をもたらすデータ駆動型アプローチとしてのフードミクスの役割についての概説。米国心臓協会などからの報告。
バイオバーシティ国際および国際熱帯農業センターアライアンス(CIAT)戦略プログラム開発部門のシニアアドバイザーである共著者のマヤ・ライアセカラン氏は、食品が人生を通じた健康と疾患の単一で最大の決定要因であるが、我々はその組成を包括的に理解していない、と述べている。
食品には26,000を超える化合物が含まれているが、通常の成分表で扱われるのは150程度に過ぎず、大部分は「栄養暗黒物質」のままである。
研究者らは、「フードミクス」というオミクス技術を応用して我々のウェルビーイングを改善する化合物を同定、定量する新しい方法論の可能性の概略を述べている。それは、ゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクスといったオミクス技術を用いて、食品と栄養を研究する専門分野である。
研究では、食品周期表イニシアチブの基盤と最初の成果についても概説されている。これは低コスト質量分析キット、クラウドベース分析ツール、および世界中の最も重要な食品の公開定量および定性分析データベースの開発と使用を目的としている。
「次世代のグローバルな包括的な食品組成データベースを作成することで、農業、栄養、健康を結びつける新しい研究分野が開かれます」とライアセカラン氏は述べている。
出典は『栄養学の最前線』。 (論文要旨)
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