2022.5.13
, EurekAlert より:
コーヒーの血清総コレステロールへの影響は、抽出方法と摂取者の性別によって異なるようだ、というノルウェー・トロムソ大学などからの研究報告。
研究チームは、ノールノルゲ(北部ノルウェー)におけるトロムソ研究の第7次調査からの横断的集団データ(40歳以上、女性11,074人、男性10,009人)を解析した。
その結果、1日3-5カップのエスプレッソの定期的摂取は、エスプレッソを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.09mmol/L、男性0.16mmol/L)と有意に関連していた。
1日6カップ以上のボイルド/プランジャー・コーヒーの摂取もまた、これらを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.30mmol/L、男性0.23mmol/L)と関連していた。
女性では、1日6カップ以上のフィルター・コーヒーの摂取は、これらを飲まない者と比べて、血清総コレステロールの上昇(女性0.11mmol/L)と関連していたが、男性では関連がみられなかった。
インスタント・コーヒーの摂取は、有意な線形傾向を示したが、インスタント・コーヒーを飲まないものを排除すると、用量作用関係を示さなかった。
ボイルド/プランジャー・コーヒー以外のコーヒー摂取では有意な男女差が認められた。
「コーヒーは世界中で最も頻繁に摂取される中枢神経刺激薬です。コーヒーの消費量が多いため、わずかな健康への影響でさえ、かなりの健康への影響をもたらす可能性があります」と研究者はコメントしている。
出典は『オープンハート』。 (論文要旨)
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