リンクdeダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース お問合わせ プライバシーポリシー リンク・著作権等について
ニュース詳細
[病気]  飽和脂肪が糖尿病を悪化させる可能性についての重要な細胞メカニズム
2022.4.21 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

シンガポールの南洋理工大学の研究チームは、飽和脂肪が糖尿病の発症に寄与し、糖尿病を悪化させる可能性があることを示す新しい細胞経路をマッピングし、代謝性疾患におけるその役割を強調している。

培養マウス細胞とマウスでの実験を通じて、研究チームは飽和脂肪酸がFIT2 (fat storage-inducing transmembrane protein 2)と呼ばれるたんぱく質を分解し、インスリン産生細胞が機能を失い死滅する原因となる一連の分子イベントを引き起こす可能性があることを発見したという。

これらの細胞が死ぬと、炭水化物に反応して十分なインスリンを分泌する体の能力が損なわれ、糖尿病を引き起こす。しかし、インスリン産生細胞のFIT2レベルを部分的に回復させることで、飽和脂肪によって引き起こされる損傷を軽減できる可能性があることを研究者らは発見した。

「飽和脂肪酸は、FIT2たんぱく質を標的とすることにより、膵臓ベータ細胞の脂肪滴形成を無効にし、糖尿病を引き起こす可能性があります。したがって、細胞内の脂肪滴形成を回復することは、前糖尿病および2型糖尿病の進行中のベータ細胞の機能不全および喪失を防ぐためにかなりの治療的価値がある可能性があります」と主任研究者のユスフ・アリ准教授は語っている。

「栄養面では、白米の代わりにたんぱく質を使用する糖尿病患者は、赤肉や乳製品に高レベルで含まれる飽和脂肪の摂取を監視する必要があるかもしれないことを示唆しています。」

出典は『国立科学アカデミー論文集』。 (論文要旨)      
 「病気」 カテゴリ 最近の注目トピック
  超加工食品は男性の大腸がんリスクに関連する  
  人工甘味料と心臓病との関連の可能性を示唆  
  ビタミンDサプリとCOVID-19リスク低下に関連なし  
  低BMIほど朝食欠食とたんぱく尿陽性は強く関係する  
  泌尿器科医によるノコギリヤシについての新声明  
  腸内の免疫細胞、スイッチONには「糖」が必要  
 
翻訳機能ON/OFF選択
ON OFF
自分で探してみよう
最新ニュース(EurekAlert!)
最新文献(PubMed)
最新健康食品文献リスト
関連ページ
国立健康・栄養研究所
健康・栄養フォーラム
健康・体力づくりと
  運動に関するデータベース
栄養調査情報のひろば
「健康食品」の
  安全性・有効性情報