2022.4.12
, EurekAlert より:
30分間の運動が、トレーニング後少なくとも75分間、うつ病の症状を軽減し、治療の利点を増幅する可能性があるようだ、という米国アイオワ州立大学からの研究報告。
研究チームは大うつ病エピソードを経験している30人の成人を対象に検討した。参加者は、中強度のサイクリングまたは座った状態の30分間のセッションの直前、途中、直後、およびワークアウト後の25分、50分、および75分に電子調査票に回答した。最初のラボ訪問中にサイクリングをした人は、1週間後には30分間座った状態で実験をやり直し、逆もまた同様とした。
各調査には、うつ病の症状とストループテストを含むいくつかの認知課題を測定するために使用される標準的な質問と尺度が含まれていた。
次に、研究チームは調査データを使用して、大うつ病性障害の3つの特性の変化を追跡した。
サイクリング中、参加者の抑うつ気分状態は、30分間の運動で改善し、その後75分まで一貫して改善した。アンヘドニア(快感消失)の改善は運動後75分で低下し始めたが、それでも運動をしなかった参加者のアンヘドニアのレベルよりは良好だった。
認知機能に関しては、サイクリングをした参加者は、運動中のストループテストは速かったが、運動後の25分と50分では運動をしなかった参加者と比較して比較的遅かった。研究者は、変動を理解するにはさらなる研究が必要だと述べている。
出典は『スポーツと身体活動の心理学』。 (論文要旨)
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