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[高齢者]  ビタミンDと魚油のサプリが自己免疫疾患のリスクを減らす?
2022.2.7 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

ビタミンDおよびオメガ3脂肪酸サプリメントの毎日の摂取は、自己免疫疾患の発症リスクを下げるようだ、という米国ハーバード大学などからの研究報告。

研究チームは、25,871人の米国成人(平均年齢67歳、女性51%、非ヒスパニック系白人71%)の自己免疫疾患の発生率に対するビタミンDとオメガ3魚油サプリメントの効果を検証するランダム化プラセボ対照臨床試験を実施した。

参加者は、試験参加時に、年齢、民族、居住地域、収入、教育、生活習慣、体重、病歴、食事、サプリメントの使用に関する情報を提供した。ビタミンDとオメガ3脂肪酸の血中濃度も測定された。

次に、参加者は、ビタミンD(2,000IU/日)または対応するプラセボ(偽薬)、およびオメガ3脂肪酸(1,000mg/日)または対応するプラセボを受け取るようにランダムに割り当てられ、平均5.3年間にわたって診断された自己免疫疾患(関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛、甲状腺疾患、乾癬など)を報告するように求められた。

報告された症例は、医療記録を使用して確認された。確実性のための文書が不十分なものは、「可能性のある」ケースとして分類された。

試験の全期間にわたって、確認された自己免疫疾患は、プラセボ群の155人と比較して、ビタミンD群は123人の参加者で診断され、相対発症率は22%低かった。

オメガ3脂肪酸群では、プラセボ群の148と比較して130の確認された症例が診断された(15%の減少)が、これは統計的に有意な結果ではなかった。

しかし、可能性のある症例を含めると、オメガ3脂肪酸サプリメントは、プラセボと比較して18%の割合で有意に減少し、時間との有意な相互作用があり、より長くサプリメントを摂取したほど強い効果を示したという。

試験の最後の3年間だけを考慮した場合にも、同様の結果が見つかった。ビタミンD群はプラセボ群よりも確認された症例が39%少なく、オメガ-3脂肪酸群はプラセボ群よりも確認された症例が10%少なかった。ビタミンDとオメガ3脂肪酸の両方のサプリメントは、プラセボ単独と比較して自己免疫疾患を約30%減少させた。

米国高齢者において5年間、ビタミンDとオメガ3脂肪酸のいずれかのサプリメントまたはその組み合わせを毎日摂取すると自己免疫疾患の発生率が低下し、2年後の効果はより顕著になるという最初の直接的な証拠である、と研究チームは結論付けている。

出典は『英国医学雑誌(BMJ)』。 (論文要旨)      
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