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[女性]  母乳哺育は母親の心血管疾患のリスクを減らす?
2022.1.14 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

母乳哺育をした女性は、心疾患や脳卒中の発症、心血管疾患による死亡のリスクが低かった、というオーストリア・インスブルック医科大学からのメタ分析の結果報告。

「以前の研究では、母乳育児と母親の心血管疾患のリスクとの関連が調査されています。ただし、調査結果は、関連付けの強さ、具体的には、母乳育児のさまざまな期間と心血管疾患のリスクとの関係に一貫性がありませんでした。したがって、入手可能な文献を体系的にレビューし、このトピックに関するすべての証拠を数学的に組み合わせることが重要でした」と主任研究者のペーター・ヴィライト教授は語っている。

研究チームは、オーストラリア、中国、ノルウェー、日本、米国で1986年から2009年の間に実施された8つの研究と1つの多国籍研究をレビューした。本レビューには、120万人近くの女性(初産時の平均年齢25歳)の健康記録が含まれ、母乳哺育と母親の個々の心血管リスクとの関係が分析された。

「たとえば、女性が生涯に母乳で育てていた期間、出生数、最初の出生時の年齢、女性が心臓発作や後年の脳卒中を起こしたかどうかなどの情報を収集しました」と筆頭著者のレナ・チデラー博士は語っている。

●対象女性の82%は、人生のある時期に母乳哺育を行ったことがある、と報告した。
●母乳哺育の経験がない女性に比べて、母乳哺育を報告した女性は、心血管疾患の発症リスクが11%低かった。
●平均10年の追跡期間で、何度か母乳哺育をした女性は、冠動脈疾患の発症リスクが14%低く、脳卒中の発症リスクが12%低く、心血管疾患による死亡リスクが17%低かった。
●12カ月以上母乳哺育をした女性は、母乳哺育をしたことがない女性に比べて、心血管疾患の発症リスクが低かった。
●女性の年齢や妊娠回数によって心血管疾患の発症リスクに顕著な違いは見られなかった。

「女性にとって、母乳育児が赤ちゃんの健康と自分自身の健康にもたらすメリットを認識することは重要です」とヴィライト教授は語っている。

出典は『米国心臓学会雑誌』。 (論文要旨)      
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