2021.12.8
, EurekAlert より:
動体視力に対するカフェインの効果を調査するこの種の最初の研究で、カフェインが動く標的の気づきと検出精度を高めることが明らかになった。カナダ・ウォータールー大学の研究。カフェインは参加者の反応時間も改善したという。
研究チームは、低カフェイン摂取者21人(22.5±1.6歳)を対象に、ランダム化二重盲検プラセボ対照バランスクロスオーバー試験を行った。参加者は、2つの異なる日で、ランダムな順序に、カフェイン(4 mg / kg)またはプラセボのいずれかを摂取し60分後に動体視力を測定した。
その結果、カフェインを摂取した参加者は、より小さな動く刺激を識別するときに、有意に高い精度とより速い速度を示し、カフェインが参加者の刺激処理と意思決定にプラスの影響を与えることが推測された。動体視力パフォーマンスに関係する眼球運動速度とコントラスト感度も、カフェイン摂取によって高まった。
「我々の調査結果は、カフェイン摂取が、気づきと覚醒の感覚を高めることによって、実際に人の視覚機能に役立つ可能性があることを示している。これは、運転、自転車に乗る、スポーツをするなど、意思決定の際に動く物体の詳細情報に注意を払う必要がある、重要な日常のタスクに特に当てはまる」と研究者はコメントしている。
出典は『精神薬理学雑誌』。 (論文要旨)
|