2021.12.1
, EurekAlert より:
筋肉の衰弱は加齢プロセスの自然な一部だが、サルコペニアの人々は衰退が異常に速い。スウェーデン・カロリンスカ研究所の新研究は、サルコペニアの進行が、初期段階において身体的および認知的機能を維持し慢性疾患を管理するように設計されたタイムリーな介入によって打ち消される可能性があることを示唆している。
研究チームは、「クングスホルメンにおけるスウェーデン国民加齢ケア(SNAC-K)研究」の参加者3,219名(60歳以上、男性35.8%)のデータを解析した。サルコペニアなし、サルコペニア予備群(probable sarcopenia)、サルコペニアは、研究開始時と最大12年後に評価された。
解析の結果、研究チームは、高いレベルの身体活動と認知機能が、サルコペニア予備群が、サルコペニアのない状態に回復することに関連していることを発見したという。
「サルコペニアは、異なるサルコペニアの段階、特に最も初期の段階の間で双方向の移行が起こる可能性のある動的な状態のようである。身体的および認知的機能を改善し、慢性疾患をよりよく制御するためのタイムリーな介入は、サルコペニアの進行を打ち消すのに役立つ可能性がある」と研究チームは結論付けている。
出典は『悪液質、サルコペニア及び筋肉雑誌』。 (論文要旨)
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