2021.11.25
, EurekAlert より:
運動しながら絶食すると、運動なしのときに比べて、平均3.5時間早くケトーシスのピークに到達するようだ、という米国ブリガムヤング大学からの研究報告。
研究チームは、20名の健康な成人を対象に、水分補給付きで36時間の絶食を2回してもらった。1回目は運動なしで、2回目はトレッドミルの運動付きであった。対象者は、覚醒中は2時間おきに空腹感と気分について評価され、β-ヒドロキシ酪酸(ケトン体のひとつ)を測定された。
運動が大きな違いをもたらした。運動付き絶食時は、運動なしの絶食時に比べて、ケトーシスのピークに達するのが平均3.5時間早く、ピーク時のβ-ヒドロキシ酪酸濃度が43%高かった。
運動しない場合、絶食後20-24時間でケトーシスを起こすが、運動によって体内のグルコースが早く消費され、ケトーシスへのより迅速な移行を促すのだろう、と研究チームはみている。
「絶食で最も苦労するのは20-24時間目であるので、それより早めに絶食を止めても同じ健康状態を得られるのなら、それは有益なことだ」と研究者はコメントしている。
出典は『スポーツ及びエクササイズの医療と科学』。 (論文要旨)
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