2021.10.22
, EurekAlert より:
全脂肪乳は、低脂肪乳と同じくらい子供に良いようだ、という豪州エディスコーワン大学からの研究報告。2歳以上の子に低脂肪乳製品を推奨する現在の公衆衛生アドバイスは改定される必要があるかもしれないという。
研究チームは、4-6歳の健康な子供49名をランダムに2群に振り分け、1群は通常の乳製品の代わりに全脂肪乳製品を、別の1群には低脂肪乳製品を割り当てて3か月間摂取してもらった。乳製品は2週間ごとに無料で参加者に宅配された。摂取量は乳製品の残量を2週間ごとに測定して評価された。
子供たちは、低脂肪乳か全脂肪乳かに関わりなく食品から同じ量のカロリーを摂取していた。低脂肪乳群の子供たちは、乳製品からの摂取カロリーと摂取脂肪が低下したが、自然とそれを補う分を他の食品・飲料から摂取したという。
両群間で、肥満あるいは心臓血管系のリスク因子には有意差が見られなかった。
「我々の結果は、健康な子供が肥満の増加や心臓代謝への悪影響なしに全脂肪乳製品を安全に摂取できることを示唆している。 我々の結果と以前の研究を考慮して、食事ガイドラインの将来の改訂では、2歳以上の子供が全脂肪または低脂肪乳製品を摂取できるようにすることを推奨することを検討する必要があるだろう」と研究者はコメントしている。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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