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[運動]  ロックダウン中の運動量の急激な減少がマウスの代謝に及ぼす影響
2021.10.18 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

COVID19ロックダウン中に多くの人が経験したような、運動の急激な低下を、マウスでシミュレートして、その代謝に及ぼす影響を明らかにした、というイスラエル・ネゲブベングリオン大学などからの研究報告。

多くの人が、COVID19のロックダウン中に突然の急激な運動の低下を報告したが、代謝への影響を調べた研究はほとんどない。

今回、研究チームは、回し車を取り外すことによって身体活動の急激な低下をマウスでシミュレートし、食事の構成が反応にどのように影響するかを評価した。

その結果、マウスが消費するエネルギーが低下したにもかかわらず、マウスは回し車が存在するときと同じ量の餌を食べ続けたため、体重が増加したことを発見したという。

さらに、食事の構成が、身体活動の低下に応じた脂肪または炭水化物の酸化速度の変化を決定したという。

研究チームは、マウスを2つのグループに分けた。1群には低脂肪(=高炭水化物)食を与え、別の1群には高脂肪食を6日間与えた。

マウスは代謝ケージに入れ、その活動、摂餌量、消費する酸素の量、放出する二酸化炭素(CO2)を測定した(炭水化物と脂肪の酸化を評価できる)。

最初の3日間、マウスは回し車にアクセスできた。両群のマウスは、アクティブな(夜間の)サイクル中にそれを広範囲に使用した。3日後、回し車を取り外した。次の3日間で、運動は50%減少した。

研究チームは、食事が脂肪や炭水化物の燃焼量を決定することを発見したという。回し車つきケージで、高脂肪食マウスは一日中主に脂肪を燃焼し、炭水化物の燃焼は身体活動が低下するとさらに減少した。低脂肪食マウスは逆で、覚醒時間中に炭水化物をより多く燃焼し、回し車をケージから取り出したときには脂肪燃焼をさらに減少させた。

「我々の調査結果は、運動停止に即時の影響があることを示している。ロックダウン中に座りがちになることを余儀なくされた人間との比較には、ヒトの臨床試験での確認が必要だが、我々の研究は、ロックダウンがどのように体重増加を引き起こしたかについての可能な説明を提供する。エネルギー消費量の減少が急速であるとき、エネルギー需要の低下に食物消費量の低下を一致させてエネルギーバランスを良好にするには時間がかかる」と主任研究者のアサフ・ルディッチ教授はコメントしている。

出典は『生理学レポート』。 (論文要旨)      
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