2021.9.16
, EurekAlert より:
毎日のアボカド摂取は、女性の体脂肪をより健康的な構成に再配分するのに役に立つ可能性が高い、という米国イリノイ大学アーバナシャンペン校からの研究報告。
研究チームは、肥満成人155名を対象に、ランダム化臨床試験を実施した。ランダムに2群に分けられ、1群には新鮮なアボカドを含む食事を、別の1群にはアボカドを含まず、同じカロリーを別の食材に置き換えた食事を1日1回、12週間にわたって提供した。
参加者は、12週間の初めと終わりに、腹部脂肪と糖尿病の指標となる耐糖能を測定された。
データ解析の結果、毎日の食事の一部としてアボカドを摂取した女性において、疾病リスクを高める腹部の内臓脂肪が減少したことが明らかになった。体脂肪の分布が変化し、皮下脂肪に対する内臓脂肪の割合が低下したという。
男性では脂肪分布の変化はみられなかった。また男女ともに耐糖能の改善はみられなかった。
「アボカドの毎日の摂取は、耐糖能を変化させなかったが、体脂肪をより健康的に蓄積する効果がみられた。ダイエットによって、脂肪分布を調節できるという点が重要であるが、それが女性のみに限られていたことは、ダイエットの効果における性別の持つ可能性について示唆的である」と研究者はコメントしている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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