2021.6.3
, EurekAlert より:
虚偽のニュースを特定できると誤って信じている個人は、そのニュースの犠牲になる可能性が高いことがわかった、という米国ユタ大学からの研究報告。
研究チームは、合計8,285人の回答者を対象とした 2 つの全国的な代表的な調査を使用した。参加者は、一連の Facebook 見出しの正確性を評価し、虚偽のニュース コンテンツを識別する自分の能力を評価するよう求められた。研究チームは、これら2つの尺度を使用して、回答者の自信過剰と、それが信念や行動にどのように関係しているかを評価した。
回答者の大多数(約90%)が、虚偽および真実のニュースの見出しを識別する能力が平均を上回っていると報告した。けれども、4人に3人が、真実のニュースの見出しと虚偽のニュースの見出しを区別する能力を過大評価しており、回答者は平均して、妥当なスコアよりも22パーセンタイル高い値を付けた。回答者の約20%は、自分自身を妥当なスコアよりも50パーセンタイル以上高く評価した。
「回答者のオンライン行動を測定するデータを使用すると、自分の能力を過大評価する人は、虚偽のニュースや誤解を招くニュースを広めることで知られるウェブサイトに頻繁にアクセスすることがわかった。また、これらの自信過剰な回答者は、現在の出来事についての真実と虚偽の主張を区別できず、虚偽のコンテンツを共有することにより高い意欲を報告した。彼らの政治的傾向と一致する場合には特にそうだった。」
出典は『国立科学アカデミー論文集』。 (論文要旨)
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