2021.5.28
, EurekAlert より:
睡眠不足の悪影響を打ち消すのに、いつもカフェインが有効であるとは限らないようだ、という米国ミシガン州立大学からの研究報告。
研究チームは、睡眠不足の夜の後のカフェインの影響を評価した。
276人の参加者は、単純な注意タスク(精神運動ヴィジランス課題)と、ステップをスキップしたり繰り返したりせずに特定の順序でタスクを完了する必要がある、より困難な「プレースキーピング」タスクを完了するように求められた。
その後、実験室で一晩起きているか、自宅で寝るかのいずれかにランダムに割り当てられた。
午前中、眠った参加者は研究室に戻り、すべての参加者が200mgのカフェインまたはプラセボのいずれかを含むカプセルを摂取した。
吸収のための時間をおいて後、すべての参加者が再び両方のタスクを完了した。
その結果、睡眠不足は両方のタイプのタスクのパフォーマンスを損なった。
カフェインを摂取することで人々がより単純な注意タスクを成功させるのに役立つことがわかった。けれども、ほとんどの参加者のプレースキーピングタスクのパフォーマンスにはほとんど影響がみられなかった。
「カフェインは目を覚まして仕事に取り組む能力を向上させるかもしれないが、医療ミスや自動車事故などを引き起こす可能性のある種類の手続き上のエラーを防ぐにはあまり効果がないようだ」と研究者はコメントしている。
出典は『実験心理学雑誌:学習記憶認知』。 (論文要旨)
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