2021.3.22
, EurekAlert より:
最近の調査では、人々は疲れている日に職場で「マイクロブレイク」をする可能性が高いことが示唆されているが、それはかならずしも悪いことではないようだ、という米国ノースカロライナ州立大学からの研究報告。マイクロブレイクは、疲れた従業員が朝の倦怠感から立ち直り、1日を通して仕事にうまく取り組むのに役立つように見えることを発見したという。
問題となっているのはマイクロブレイク、つまり短時間で自発的かつ即席の休憩時間である。マイクロブレイクには、おやつを食べたり、同僚とチャットしたり、ストレッチをしたり、クロスワードパズルに取り組んだりするなどの裁量的な活動が含まれる。
「マイクロブレイクは、定義上、短いものだ」と共著者のソフィア・チョー助教授は述べている。「しかし、適切なタイミングで5分間の休憩を取ることは、すばらしいことである。我々の調査によると、必要なときにマイクロブレイクを行うという点で、従業員に自律性を与えることは企業の最大の利益につながり、従業員が1日を通して働き続ける効果的なエネルギー管理の助けになる。」
研究チームは2回の調査を実施した。
最初の調査では、米国の98人の労働者を調査した。調査参加者は、10日間連続して1日2回の調査に回答するように求められた。調査は午前中と終業時に行われた。2番目の研究には韓国の222人の労働者が含まれていた。この調査では、参加者は5営業日に1日3回の調査を完了した。調査参加者は、午前中、昼食後、および終業時に調査を完了した。
両方の研究の調査事項は、各研究参加者の睡眠の質、倦怠感のレベル、および彼らの仕事への関与とその日の職場での経験に関するデータを収集することを目的としていた。研究チームは統計ツールを使用して調査データを分析し、睡眠の質、倦怠感、作業行動、さまざまなタイプのマイクロブレイクへの関与の日々の変動を調べた。
結果は単純明快だったという。人々が職場に到着したときにすでに倦怠感を感じていた日には、マイクロブレイクをより頻繁に受ける傾向があった。そして、マイクロブレイクを取ることは彼らが彼らのエネルギーレベルを維持するのを助けたという。これは、彼らが順序良く仕事の要求を満たし、仕事によりよく従事するのを助けた。
「基本的に、マイクロブレイクは1日を通してエネルギー資源を管理するのに役立つ。これは、疲れている日に特に役立つ」とチョー助教授はコメントしている。
出典は『応用心理学雑誌』。 (論文要旨)
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