2020.10.14
, EurekAlert より:
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)によって腸内細菌叢に変化が起こり、それが睡眠調節に重要な役割を果たしているかもしれない、という米国ミズーリ大学の動物実験の報告。
研究チームは、雄のマウスを、室内空気(対照)または、断続的な低酸素状態に置くことで、実験的にOSAマウスを作り出した。6週間後、各々のマウスの糞便を採取し、他方のマウスに移植して、3日間の睡眠状態を記録した。
その結果、OSAマウスの糞便を移植されたマウスは、通常の覚醒期間中により長く、より頻繁に眠るようになったという。これは眠気が増加したことを示唆している。
「本研究結果は、OSAに曝露したマウスの糞便細菌叢を移植された通常マウスの睡眠について評価した初めての研究である。OSAによって、腸内細菌叢が変化したことが示唆された」と研究者はコメントしている。
出典は『実験神経学』。 (論文要旨)
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