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[栄養]  本物のプロバイオティクスと呼べる細菌とは?
2020.8.6 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

プロバイオティクスという単語を適切に使用するための4つのシンプルな基準が、国際プロバイオティクス・プレバイオティクス科学協会のメンバーを含む8名の科学者らによって提案された。

科学者たちはすでに、プロバイオティクスの非常に限定的な定義を「適切な量を摂取したとき、宿主の健康に良い影響をもたらす生きた微生物」としている。今回発表された論文では、この定義に基づいてプロバイオティクスという単語を適切に使用するための、4つのシンプルな基準が提案された。

今やプロバイオティクスという単語は、ヨーグルトやザワークラウトなどといった食物やサプリメント、あるいは人の消化管に存在するものまで含めて、すべての「良い」微生物に対して使われる。しかし、この単語の濫用は科学的な問題がある。この言葉は、人体に良い影響を与える「可能性がある」菌と、臨床研究などで健康効果が「証明された」菌とを区別して使われていない。この言葉の度重なる誤用は消費者への情報の透明性を低下させ、混乱を招く。

科学者たちは、プロバイオティクスと呼ぶことができる菌株を次のように定義することで合意した。(1) 純粋で、適切に名称が付けられている (特徴づけられている) 、 (2) 意図する目的での利用が安全である、 (3) 少なくとも1つのよくデザインされた人での臨床研究で健康効果が証明されている、 (4) 保存期間を通して、健康効果を発揮するのに十分な量が生きたまま製品中に存在する。

これらの基準に基づいてプロバイオティクスという言葉を正しく使用することで、生きた菌を含む製品を摂取することにより期待できる利点について、消費者に対する透明性を高めることができ、市場の様々な製品のコストや利点を比較検討することを可能にする。

著者らは今後、科学者たちや企業が真のプロバイオティクスを特定するためにこの最低限の基準を用いることを推奨している。しかし、この単語がすべての学術論文とすべての製品表示において正しく用いられるようになるまでは、消費者はプロバイオティクスという言葉が健康上の利益を保証するものだと考えることはできないだろう、と警告している。

出典は『微生物学の最前線』。 (論文要旨)      
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