2020.7.30
, EurekAlert より:
2つのプチ断食ダイエット(時間制限摂食ダイエット)が減量に有効なようだ、という米国イリノイ大学シカゴ校からの研究報告。
研究は、1日の摂食時間を4時間または6時間に限定したダイエットの臨床試験の結果を報告している。
「これは時間制限摂食ダイエットの2つのポピュラーなバージョンが体重と心代謝リスク因子に及ぼす影響についてヒト臨床試験を実施した初めてのものだ」と責任研究者のクリスタ・ヴァラディ教授は語っている。
4時間制限ダイエットに割り当てられた参加者は、午後1時から5時までだけ食べることを許され、6時間制限ダイエットでは午後1時から7時までだけ食べることを許された。
両群とも、4時間または6時間の間なら何を食べても良かった。断食時間中には、水かノンカロリー飲料だけが許可された。対照群の参加者は、体重を維持して普段の食生活と身体活動レベルを変えないように指示された。
参加者は、10週間にわたって、体重、インスリン抵抗性、酸化ストレス、血圧、LDL-コレステロール、HDL-コレステロール、中性脂肪、炎症マーカーを追跡された。
『細胞代謝作用』誌に発表された本研究において、断食をした両群とも1日のカロリー摂取が約550kcal減少し、体重が約3%低下したことが明らかになった。研究チームはまた、インスリン抵抗性と酸化ストレスレベルが対照群に比べて改善したことを発見したという。血圧、LDL、HDL、中性脂肪には影響がみられなかった。
4時間制限群と6時間制限の間では、体重減少あるいは心代謝リスク因子に有意差はみられなかった。
「本研究の結果は有望なものであり、我々が他の研究でみてきた結果を増強するものといえる。プチ断食ダイエットは減少した人々に実行可能な選択肢である。特に、カロリーカウントをしたくない人や、他のダイエットが疲労感をもたらすことを発見した人にとって」とヴァラディ教授は語っている。
出典は『細胞代謝作用』。 (論文要旨)
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