2020.7.27
, EurekAlert より:
運動により実験用マウスの眼の血管の有害な異常増殖が最大45%減少することがわかった、という米国バージニア大学からの研究報告。この血管のもつれは、黄斑変性症や他のいくつかの眼疾患の主な原因であるという。
本研究は、失明の主な原因である黄斑変性症の重症度を、運動によって軽減することを示唆する初めての実験的証拠である、と研究チームは主張している。
最初の実験では、自発的に運動したマウスとしなかったマウスを比較し、運動が血管の異常増殖を最大45%減少させることが明らかになった。再現性を確認するための次の実験では、32%の減少が見られたという。
研究チームは、運動が血管の異常増殖を予防する厳密なメカニズムについては理解していない。彼らが言うには、いくつもの因子が働いており、その中には眼球への血流の増加が含まれるであろうということだ。
「次のステップは、そのメカニズムを明らかにすることであり、運動なしにそれを錠剤やその他の方法で実行できるかどうかを確認することだ」と主任研究者のブラドリー・ゲルファンド博士は語っている。「対象者はかなり高齢であることが想定されるので、彼らには必要な運動ができないかもしれないのだ。」
出典は『研究的眼科及視覚科学』。 (論文要旨)
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