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[高齢者]  成人の低-中程度の飲酒と認知機能の関連
2020.7.15 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

軽度の飲酒は、高齢者の認知機能の低下を抑える働きがあるかもしれない、という米国ジョージア大学などからの研究報告。

「我々は、毎日少量のワインを飲んでも良好な認知状態を維持できると信じている高齢者がいることを知っている」と筆頭研究者のルイユアン・チョウ氏は述べている。「我々は、少量のアルコールを飲むことが実際に良い認知機能と相関するのか、それとも単なる生存者の偏見なのかを知りたかった。」

定期的で中程度のアルコール摂取は心臓の健康を促進することが示され、いくつかの研究は脳の健康に対する同様の保護効果を指摘している。ただし、これらの研究の多くは、認知へのアルコールの影響を分離するように設計されていないか、長期にわたる影響を測定していなかった。

研究チームは、米国成人の代表性をもつ前向きコホート『健康退職研究(HRS)』の参加者19,887名を平均9.1年追跡調査したデータを解析した。平均年齢は61.8歳、女性が60.1%を占め、白人が85.2%を占めた。

飲酒しない者と比較して、低から中程度(女性で週8ドリンク未満、男性で15ドリンク未満)の飲酒者は、精神状態、単語想起、語彙の認知スコアが高く、認知機能の低下速度が低くなる傾向が有意に高かったという。

中高年者の低から中程度の飲酒は、より良い認知機能に関連しているようだ、と研究チームは結論付けた。

1週間あたりの最適な飲み物の量は、10-14杯だった。しかし、だからと言って飲酒量が少ない人はもっと飲まなければならないというわけではない、とチョウ氏は語っている。

「この影響に因果関係があるとは言いがたい」とチョウ氏は言う。「したがって、一部の人々がアルコール飲料を飲まない場合、この研究は認知機能の低下を防ぐために飲酒することを奨励するものではない。」

出典は『JAMAネットワークオープン』。 (論文要旨)      
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