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[休養]  睡眠が少ないと肯定的な感情が減ります
2020.7.6 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

通常より睡眠が少ないと、翌朝の気持ちに影響を与えるようだ、というノルウェー科学技術大学からの研究報告。ポジティブな感情が減少するのだという。

「落ち込んだり、うつになったりといった否定的な感情を抱くという意味ではないが、我々の研究の参加者は、睡眠が通常よりも少なくなると、感情の平坦化を経験した。喜び、熱意、注意力、満足感が少なくなった」と筆頭研究者のイングヴィルド・サクスビク=レフイリアー准教授は言う。

研究チームは、18-35歳の59名を対象に実験を行った。

ほとんどの睡眠の研究は研究所で行われるが、研究チームは、自宅で寝ている参加者を調査した。参加者はまず自分のベッドで7泊し、通常どおりに眠った。

3日間午前中に、研究チームはテストを行った。次に通常より2時間短い睡眠をして、2日間午前中に同じテストを行った。

「我々は皆、さまざまな睡眠パターンを持っている。参加者を自宅で睡眠させる目的は、すべてを日常生活にできるだけ近づけることだった。強制睡眠不足フェーズでは、参加者は通常より2時間遅れてベッドにもぐりこんだが、いつものように起きなければならなかった」とサクスビク=レフイリアー准教授は言う。

参加者が起きてから約1時間半、実際のテストはコーヒーを飲むことなく行われた。

14分間にわたってコンピューター画面にランダムな文字が表示された365枚の異なる写真を見せられた。画像に文字xが含まれていない場合は、スペースバーを押すように指示され、画像にxが含まれている場合は何もしなかった。

「我々は応答性と正確さをテストした。参加者が睡眠を奪われた後、反応時間は減少したが、エラー率が上昇した。より低下した集中力を補うために、より迅速に反応するようだ。それゆえ、より多くの間違いを起こす。朝の睡眠が通常よりも少ないときは、高い精度を必要とする活動を避けたほうが賢明なようだ」とサクスビク=レフイリアー准教授は述べている。

以前の研究で、睡眠不足には飲酒とほぼ同じ効果がある可能性が示されているという。

通常の睡眠の後にテストを毎日行うとパフォーマンスが向上したが、睡眠不足の夜の後には精度が低下した。

「我々は睡眠が学習にとって重要であることを知っている。我々が観察したのはそういうことだ」とサクスビク=レフイリアー准教授は言う。

テストの第2部では、参加者はアンケートに回答して、20の肯定的感情と否定的感情を特定した。

「ネガティブな感情に関しては明確な違いは見つからなかったが、ポジティブな感情には明らかな違いがあった。ポジティブな感情は、睡眠を1晩減らしただけで悪化し、3夜後にはさらに低下した。ポジティブな感情が少ないことがメンタルヘルスに大きな影響を与えることはすでにわかっている。また、睡眠不足がほとんどすべてのメンタルヘルス診断に含まれていることもわかっている」とサクスビク=レフイリアー准教授は述べている。

睡眠不足後のポジティブな感情の低下がどのくらい続くかは本研究では不明だが、研究チームは持続期間を調査することを計画しているという。

人々が以前ほど眠っていないのはノルウェーだけではない。特にフルタイムで働く人々にとっては国際的な傾向である。

出典は『睡眠』。 (論文要旨)      
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