2020.7.1
, EurekAlert より: 
高い身体活動が、低い閉塞性睡眠時無呼吸リスクと関連しているようだ、という豪州アデレード大学からの研究報告。
研究チームはカナダで実施されたオンタリオ健康研究の参加者155,448人(女性60%、白人75%、平均年齢46歳)の生活習慣、健康状態、社会経済学的状態、睡眠に関するデータを解析した。参加者の6.9%が睡眠時無呼吸があることを報告していた。
閉塞性睡眠時無呼吸の患者とそうでない者の身体活動のデータから、研究チームは、身体活動の緩やかな増加(ウォーキングなど)によって、閉塞性睡眠時無呼吸のリスクが10%低下することを発見したという。
研究チームによれば、毎日20分のウォーキングまたは毎日8分間の激しい運動が、閉塞性睡眠時無呼吸のリスクを低下させるのに十分な運動量であるという。この知見は、性別、年齢、民族性、肥満などの他の関連因子とは独立していた。
「われわれの結果は、睡眠時無呼吸の予防策としての身体活動の重要性を強調している」と主任研究者のライル・パーマー博士は語っている。「驚いたのは、激しい運動だけでなく、歩くだけでも睡眠時無呼吸のリスクが低下することだった。」
出典は『臨床睡眠医学雑誌』。 (論文要旨)
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