2020.6.8
, EurekAlert より:
ロックダウンによって、イタリアの肥満の子供たちは、より多くのジャンクフードを食べ、より多くのTVを観て、運動をしなくなったかもしれない、という米国ニューヨーク州立大学バッファロー校からの研究報告。
研究チームは、イタリアのヴェローナで肥満小児41人を調査した。食事、身体活動、睡眠など生活習慣調査が、イタリアのロックダウンの3週間後に実施され、1年前に収集されたデータと比較された。
その結果、肥満小児の生活習慣はネガティブな方向にへと変化していることが確認されたという。1日当たりの食事回数が増え、睡眠時間が30分増え、電話、コンピュータ、TV視聴が5時間増えた。
また赤身肉、加糖飲料、ジャンクフードの摂取量が有意に増加した。野菜の摂取量には変化がみられなかった。身体活動量は週2時間以上低下した。
「悲劇的なCOVID-19パンデミックは、ウイルス感染の直接的リスクを超えて、副次的な影響をもっている。肥満に苦しんでいる小児は、健康的な生活習慣を維持するためには不利な状況下におかれている」と共同研究者のマイルス・フェイス博士は語っている。
出典は『肥満学』。 (論文要旨)
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