2020.6.2
, EurekAlert より:
種々のスパイスを食事に加えることは、食事をよりおいしくするだけでなく体内炎症を下げる上でも役に立つようだ、という米国ペンシルバニア州立大学からの研究報告。
研究チームは、ランダム化対照研究を実施し、参加者が高脂肪・高炭水化物食に加えて、1日6gのスパイス・ブレンドを摂取すると、スパイスが少ないあるいはまったくない食事と比べて、炎症マーカーが低くなることを発見した。
肥満で少なくとも1つ以上の心血管疾患のリスク因子をもつ40-65歳の男性12人を対象とした。ランダムな順番で、参加者は3日間、飽和脂肪と炭水化物を多く含む3種類の食事を食べた。各々1)スパイスなし、または2)2gのスパイス・ブレンド、3)6gのスパイス・ブレンドを含んでいた。
炎症マーカーを測定するために、食事の前後に1時間ごとに4時間にわたって採血した。
解析の結果、6gのスパイスを含む食事後には、2gのスパイスまたはスパイス無しの食事後に比べて、炎症性サイトカインが減少したことが明らかになった。
主任研究者のコニー・ロジャース准教授は、どのスパイスが効果に寄与しているか、また効果の正確なメカニズムは不明だが、スパイスには高脂肪・高炭水化物食によって起きる炎症に対して、抗炎症特性があることを示唆するものだ、としている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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