2020.6.2
, EurekAlert より:
有酸素運動によって血流を促進し記憶を改善することができるようだ、という米国テキサス大学からの研究報告。
研究チームは、60歳以上で記憶障害のある30名を対象に長期記憶と脳血流に及ぼす運動の影響を検討した。半数の者が、12カ月間の有酸素運動を行い、残りの者はストレッチを行った。
その結果、有酸素運動を行った者は、ストレッチを行った者に比べて、記憶検査のスコアが平均47%改善されたという。脳画像診断によって、運動群では、記憶機能に重要な脳内部位である前帯状皮質と海馬における血流が増加したことが明らかになった。
「これらの脳領域への血流増加を標的とする薬剤や治療法の開発につながる可能性がある」と筆頭研究者のバイヌ・トーマス博士はコメントしている。
出典は『アルツハイマー病学雑誌』。 (論文要旨)
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