2020.5.26
, EurekAlert より:
コーヒーは世界中で最も飲まれている嗜好飲料のひとつであり、さまざまな健康効果も報告されているが、飲み過ぎは良くないようだ、という豪州サウスオーストラリア大学からの研究報告。
研究チームは、英国バイオバンクから30万人以上のデータを用いて、習慣的コーヒー摂取の遺伝的素因と様々な疾患との関連を解析した結果、過剰なコーヒー摂取は、変形性関節症、関節炎、肥満のリスク上昇と関連することを発見したという。
エリナ・ヒッポーネン教授らの研究チームは、以前の研究において、1日6杯のコーヒーが安全に飲める上限量と思われると報告していた。
今回の研究では、MR-PheWAS分析と呼ばれる遺伝的アプローチを使用して、1,117の臨床状態に対するコーヒー摂取の真の影響を確立したという。
結果は、適度なコーヒーの飲用がほとんど安全であることを示唆していたが、習慣的なコーヒーの摂取は3つの病気のリスクを増加させることが示唆されたという:変形性関節症、関節炎および肥満は、これらの疾患を持つ個人に大きな痛みと苦痛を引き起こす可能性がある。
「コーヒーの摂取は控え目に。それがあなたがコーヒーと健康を共に楽しむための最善の策であろう」とヒッポーネン教授はコメントしている。
出典は『臨床栄養学』。 (論文要旨)
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