2020.5.21
, EurekAlert より:
1日2-3杯のコーヒーを飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べて、体脂肪や腹部脂肪が少ない傾向があるようだ、という英国アングリアラスキン大学からの研究報告。
研究チームは、米国の国民健康・栄養調査(NHANES)のデータを使用して、コーヒー摂取量と体脂肪率および腹部脂肪の関係について解析した。
その結果、20-44歳で、1日2-3杯のコーヒーを飲む女性が最も脂肪が少ないことが明らかになったという。まったくコーヒーを飲まない女性に比べて、平均3.4%低かった。45-69歳の女性の場合には、1日4杯以上のコーヒーを飲む女性で、飲まない女性に比べて、脂肪が4.1%低かった。
全年齢の女性の平均では、1日2-3杯のコーヒーを飲む女性は、飲まない女性に比べて、体脂肪率が2.8%低かったという。
コーヒーはカフェイン入りでもカフェイン抜きでも同じ効果がみられた。喫煙者にも非喫煙者にも同様にみられた。慢性疾患のある女性も健康な女性と同様にみられた。
男性の場合には効果はあまり顕著ではなかった。20-44歳の男性で、1日2-3杯のコーヒーを飲む者は、飲まない者に比べて、体脂肪が1.3%低く、腹部脂肪が1.8%低かったという。
「我々の研究結果は、カフェイン以外にコーヒーに含まれる生理活性物質が、体重を調節する抗肥満物質として使用できる可能性があることを示唆している」と主任研究者のリー・スミス博士はコメントしている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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