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[運動]  中高年の適度な身体活動は入院を減らす
2020.5.21 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

適度に身体活動する40-79歳の人は、そうでない人に比べて、長期あるいは繰り返し入院するリスクが、25-27%有意に低いようだ、という英国ケンブリッジ大学からの研究報告。

研究参加者のうち、不活動だった人は、(仕事でもレジャーでも)最小限に身体活動していた人に比べて、次の10年以上の期間に入院が平均4日以上長くなる傾向が見られた。類似の結果が、12年後、同じ参加者が50-90歳になったときの再調査(身体活動の量)とその10年後の追跡調査(入院期間)でも観察されたという。

研究ではまた、不活動な人に最小限の身体活動をさせることで、1年あたり247ポンドの医療費を節約できることが示唆された。これは英国の1人あたりの医療費の7%に相当するという。

この研究は、英国ノーフォークの住民25,639名(40-79歳)を1993年から1997年に募集して開始されたコホート研究のデータを解析したものである。

研究チームは、最初の10年間において、活動的な人は、不活動な人に比べて、20日以上の入院または同じ理由による7回以上の入院のリスクが25-27%低いことを発見した。次の10年間の結果も同様だったという。

研究チームはまた、2回の身体活動調査を受けた9,827名を対象に解析したところ、10年の間に身体活動量が同じか増加した人は、20日以上入院するリスクが34%低かったことを発見した。

研究チームは、既に病気などの理由で参加者が不活動であった可能性があることを認めている。けれども、研究開始時の自己申告により慢性疾患(心筋梗塞、脳卒中、またはがん)の患者を除外し、追跡調査の最初の5年間に発生した入院を除外した感度分析においても、結果に大きな違いは見られなかったと述べている。

出典は『BMC老年医学』。 (論文要旨)      
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