2020.5.21
, EurekAlert より:
有機硝酸塩には閉経後女性の骨密度を改善する効果はみられなかった、というランダム化プラセボ(偽薬)対照臨床試験。ニュージーランド・オークランド大学からの報告。
研究チームは、3種類の硝酸塩製品と2種類の異なる用量を用いて、閉経後女性240名を対象に、ランダムに5つの異なる治療グループまたはプラセボ群に割りつけ12カ月の介入を実施したが、測定したどの部位の骨密度にも統計的に有意差はみられず、骨代謝マーカーにも差がなかった。
88名(27%)の女性が導入期に離脱したが、その大部分が硝酸塩誘発性頭痛によるものだった。
「有機硝酸塩は閉経後の女性の骨密度または骨代謝回転に臨床上の効果がなく、忍容性が低かった。これらの結果は、骨密度および骨代謝回転に対する硝酸塩の大きなプラスの影響を報告している以前の臨床研究の妥当性に疑問を投げかける。」と研究チームは結論付けている。
出典は『骨及びミネラル研究雑誌』。 (論文要旨)
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