2020.5.20
, EurekAlert より:
非アルコール飲料の選択肢のほうが多ければ、人は非アルコール飲料を選ぶことが多くなるようだ、という英国国立健康研究所ブリストル生物医学研究センターなどからの報告。
本研究の参加者808名は英国在住で平均年齢38歳、定期的にアルコールを摂取する者であった。
参加者は、オンラインで、ビールとノンアルコールビールとソフトドリンクを選択したが、その際8つの条件にランダムに振り分けられた。(1)非アルコール2種とアルコール2種、(2)非アルコール4週とアルコール4種、(3)非アルコール6種と、アルコール2種、(4)非アルコール2種とアルコール6種。それぞれ、時間制限ありとなしで、ぜんぶで8条件だった。
実験の結果、8つの選択肢がある時、非アルコール飲料が4つから6つに増えると、人は非アルコール飲料を選ぶ確率が48%高まった。逆に、2つに減ると、人は非アルコール飲料を選ぶ確率が46%低下したという。時間制限の影響はみられなかった。
「既に多くの飲料メーカーが多くの非アルコール飲料を販売しているが、目につきにくい場所に置かれることが多いようだ。我々の結果が示唆しているのは、非アルコール飲料をもっと目につき易い場所におけば、より健康的な選択が増加するのではないか、ということだ」と筆頭研究者のアンナ・ブラックウェル博士はコメントしている。
出典は『BMC公衆衛生』。 (論文要旨)
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