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[病気]  非カロリー甘味料は前臨床研究で脂肪肝疾患の兆候を減らす
2020.5.18 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

糖類の摂り過ぎは肥満や脂肪肝疾患につながるという明確な証拠があるが、非カロリー甘味料の肝臓に及ぼす影響についてはほとんどわかっていない。米国ロサンゼルス小児子供病院の研究チームは、ステビア抽出物が脂肪肝疾患の指標を低下させるという前臨床試験の結果を報告した。

研究チームは、高脂肪食誘発性肥満マウスの前臨床モデルを使用した。飲料水中のフルクトースとショ糖を2種類の非カロリー甘味料、スクラロースとステビア抽出物(レバウディオサイドA)に置き換えることにより、肝臓への影響を検討した。

実験の結果、高脂肪食で誘導された肥満において、非カロリー甘味料は体重増加とエネルギーバランスに影響しないことが明らかになったという。

けれども、フルクトースとショ糖と比較して、ステビア抽出物は、肝臓酵素、肝脂肪症、肝線維症に有意な改善をもたらした。加えて、ステビア抽出物は、小胞体ストレス関連遺伝子発現、空腹時血糖値、インスリン感受性などを改善した。膵島細胞量、神経支配、細菌叢組成なども回復したという。

ステビア抽出物は、マウスの非アルコール性脂肪肝を有意に改善するようだ、と研究チームは結論付けた。ただし、その詳細なメカニズムについてはさらに検討が必要であるとした。

小児疾患においてステビアの効果を検証する臨床試験が現在進行中という。

出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)      
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