2020.5.13
, EurekAlert より:
鉄強化豆の18週間の摂取で、ルワンダの女子大学生の身体活動能力が改善された、というCIAT(国際熱帯農業センター)からの研究報告。低所得国における栄養欠乏に対する強化作物の可能性を示したものだという。
CIATの研究チームは、鉄欠乏のみられる16-25歳の女子大学生を対象にランダムに2群に分け、1群には、18週間にわたって、鉄分を強化した豆を、別の1群には強化していない豆を与えた。両群とも1日2回の食事を提供された。
その結果、鉄強化豆を摂取した女性は、ヘモグロビンと体内鉄状態が回復し、歩行、清掃、その他の家事など軽度の身体活動時に必要なエネルギーが有意に低下した。
「本研究は、生物学的に強化された豆が、若い女性の鉄貯蔵状態を効果的に改善して健康な将来の妊娠を確実にするだけでなく、定期的な摂取により、女性の労働から高い生産性を引き出すのに役立つことを確認するものだ」と共同研究者のマーシー・ルンガホはコメントしている。
出典は『栄養学雑誌』。 (論文要旨)
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