2020.5.8
, EurekAlert より:
幼児期に始まる栄養カウンセリングは成人後も心血管系の健康状態を良好に保つ働きがあるようだ、というフィンランド・トゥルク大学からの研究報告。
研究チームは、フィンランド・トゥルクで7歳の幼児1,116人とその家族に介入試験を実施した。ランダムに分けられた1群には、心血管系の健康を増進するための栄養カウンセリングを、 別の1群には基本的な健康教育を実施した。この介入は20歳まで続けられた。
参加者が26歳になったときに追跡調査が実施され、551人が参加した。
調査の結果、栄養カウンセリングを受けた人々は、心臓の健康を維持しており、血清総コレステロールとLDL-コレステロールが有意に低かったという。またインスリン感受性も対照群より良好だったという。
「幼児期に始まる心臓を健康にする栄養カウンセリングは、積極的なカウンセリングの中止後も持続する心血管系の健康にプラスの影響を与えるようだ」と筆頭研究者のカーチャ・パーカラ助教授はコメントしている。
出典は『ランセット小児思春期健康』。 (論文要旨)
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