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[子供]  メディアリテラシーが、子供たちの栄養と家族関係改善の鍵?
2020.4.24 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

パンデミックの中で、子供たちのスクリーン時間は増える一方かもしれないが、米国ワシントン州立大学の研究チームは、家族のメディアリテラシーを高めることで、TVやPCの使用を制限しなくても子供たちの栄養は良くなるようだと報告した。

研究チームは、ワシントン州の都市部3地域と農村部2地域の9-14歳の子供とその両親200組近くを対象に、「フードマニア!」と呼ばれるコミュニティプログラムの影響を検証した。

このプログラムは6単位の教育プログラムにおいて、両親と子供は健康的な栄養を学び、食品広告の背後に存在する方法と意図を明らかにするための共同作業をする。プログラムの目標は、家族がマーケティングの技術を認識するのを助けることによって、彼らが操作されたものではない真実の情報に基づいて食品選択を出来るようにすることである、と筆頭研究者のエリカ・ワイントラウブ・オースチン教授は述べている。

ワシントン州立大学拡張出張オフィスを通じてこのプログラムに参加した介入群と何もしない対照群に対して、介入前後の比較が行われた。

その結果、オースチン教授らの研究チームは、両親の栄養ラベルの使い方が改善され、家庭にある不健康な食品に対する健康的な食品の割合が高まった。そして子供たちは、より多くの果物と野菜を摂取するようになったという。

けれども最大の効果は、家族の食品についてのコミュニケーションにみられたという。両親は子供にメディアの発信するメッセージに対するクリティカルシンキング(批判的思考)を教え、子供たちは両親のそのことについて積極的に話すようになった。

「食品とメディアを一緒にマネージングすることは、全体としてサポーティブなコミュニケーション環境を家庭内に生み出す絶好の機会であるようにみえる」とオースチン教授は語っている。「子供たちは、彼らの視点に価値があることを知るのが本当に好きだ。それは本当に彼らを動機づけ、教えられる代わりに彼ら自身でなにかを発見することへと導くのだ。」

出典は『小児肥満』。 (論文要旨)      
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