2020.4.20
, EurekAlert より:
女性は更年期を迎えるとうつ症状などネガティブな精神状態が増加する傾向が高まるが、活発に運動する女性ではその度合いが少ないようだ、というフィンランド・ユヴァスキュラ大学からの研究報告。
研究チームは、フィンランドで実施された『筋アポトーシスの女性ホルモン制御(ERMA)』研究の一部である1,000名を超える女性(47-55歳)を対象に検討を行った。閉経状態は血清ホルモン濃度と月経日誌によって決定し、閉経期前(304名)、早期周閉経期(198名)、後記周閉経期(209名)、閉経期(387名)に分けられた。精神的健康状態と運動については参加者の自己申告とした。
閉経期前の女性は、閉経期女性に比べて抑うつ症状が少なかった。閉経の段階と人生満足度の関連は見られなかった。高度の身体活動をしている女性は、そうでない女性に比べて、よりポジティブな感情を抱くことが多く、生活満足度が高く、抑うつ症状が少なかったという。
「閉経後女性は、閉経前女性に比べてわずかに高い抑うつ症状が見られるが、閉経自体は精神的健康状態とは関連がないようだ。運動することによってその関係は変化するようだ」と研究チームは結論付けている。
出典は『更年期』。 (論文要旨)
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