2020.4.15
, EurekAlert より:
加糖飲料の摂取は減り、全粒穀物の摂取は増えているが、米国の青少年の食生活は依然として健康的とは言えないようだ。
研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)の1999年から2016年の18年にわたる9サイクル分のデータを解析した。対象者は2-19歳の31,000人の米国人小児だった。
解析の結果、2016年においても米国人青少年の56%は食事の栄養学的な品質が悪いことが明らかになったという。
だが、18年間の間に改善されてきており、1999年には77%だったものが56%になったのだという。また良くも悪くもない中間的な食生活の青少年は23%から44%に増えた。
2016年に食事の質が最も悪かったのは、12-19歳の67%で、次いで6-11歳の53%、5歳以下の40%だった。
食事の質には、家庭の経済状態も関係しており、富裕層では子供の食事の質が悪いのは47%に過ぎないが、貧困層では65%に上ったという。
個々の食品別にみると18年間で改善されてきているものもあった。
●加糖飲料の摂取は、8オンス低下(スプーン8杯に相当) ●全粒穀物の摂取は、0.5サービング増加(全粒パン2分の1枚に相当) ●ホールの果物の摂取は、5分の1サービング増加(ブドウ7粒またはリンゴ1切れに相当)
けれども、推奨量にはまったく及ばない状況であるという。
●果物・野菜の摂取は、1.8サービング(推奨量は4.5サービング) ●全粒穀物の摂取は、1サービング(推奨量は3サービング)
また塩分摂取量は増加しており、推奨摂取量を大きく超過している。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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