2020.3.31
, EurekAlert より:
1日の歩数が増えれば、それだけ全死因による死亡リスクが下がるようだ、という米国国立がん研究所と国立加齢研究所からの研究報告。
研究チームは、米国国民健康・栄養調査(NHANES)から4,840名(平均年齢56.8歳、54%が女性、36%が肥満)のデータを解析した。対象者は2003年から2006年のある時点で、1日平均14.4時間、平均5.7日間加速度計を装着して歩数を記録した。
平均歩数は、9,124歩だった。平均10.1年間の追跡調査期間中に1,165名の死亡が確認された。406名は心血管疾患、283名はがんだった。
データ解析の結果、1日平均4,000歩歩く者に比べて、1日平均8,000歩歩く者は、全死因による死亡リスクが51%低かった。12,000歩歩く者は65%低かった。
1日の総歩数を考慮(調整)すると、歩行強度と死亡リスクの間に関連は見られなかったという。
「我々は身体活動が身体に良いことを知っていたが、死亡リスクを下げるために1日当たりの歩数がどれくらい必要か、またより高い強度での歩行が違いを生むかどうかはわかっていなかった」と筆頭研究者のペドロ・サンモーリス博士は語っている。
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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