2020.3.25
, EurekAlert より:
屋内スポーツの大学生アスリート、特にアフリカ系米国人は、ビタミンD欠乏になりやすく、怪我やパフォーマンス低下のリスクに曝されているようだ、という米国ジョージメイソン大学からの研究報告。
研究チームは、ジョージメイソンパトリオッツに所属するバスケットボール選手男女20人のビタミンD状態を調べ、2018-2019年のシーズンにおける成績との関連を調査した。
参加者は、プレシーズントレーニングの開始時にビタミンD状態を測定され3群に分類された。不十分群13人(<75nmol/L)には10,000IUのサプリメントを、十分群5人(75-125 nmol/L)には、5,000IUのサプリメントを、最適群2人(>125 nmol/L)にはサプリメントは与えなかった。
シーズン終了後5カ月以内に、追跡調査が実施された。
不十分群(10,000IU)が最大の変化を示した(+35.0nmol/L)。十分群(5,000IU)ではわずかに減少した(-9.3nmol/L)。サプリメントを与えられなかった最適群では大きく減少した(-41.6nmol/L)。
不十分群のビタミンD状態が最大の変化を示したが、最適状態まで達したのは1人だけであった。
1日10,000IUのビタミンDサプリメントは、ビタミンD欠乏のバスケットボール選手の欠乏を緩和する働きがあるが、それだけでは全員が十分なレベルには達しないようである、と研究チームは結論付けた。
出典は『栄養素』。 (論文要旨)
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