2020.3.24
, EurekAlert より:
心臓の悪い現代の女性には、忙しいスケジュールに合わせた生活習慣の柔軟な対応が必要である、というカナダ・オタワ大学からの研究報告。
研究チームは、心臓病の女性が心臓リハビリテーションに参加するのを妨げる要因を特定するために過去10年の文献をレビューし、それらのハードルを克服できる地域運動プログラム(特に心臓病の人を対象としない)の特性を明らかにした。
複数の参加に対する障壁が特定されたという。
女性の一部は、心臓リハビリテーションを「紳士クラブ」とみなしている。クラブの設定された時間は女性の日々のスケジュールに合っておらず、また提供される運動を楽しんでいない。それは彼女らのニーズに適合していない。身体的な負担が大き過ぎると感じる女性もいれば、もっとやりたいと感じる女性もいる。女性はしばしば社会的な支援を欠いているので、家族を残して参加することに罪悪感を覚える。クラスはしばしば自宅から遠く離れた病院で実施されるので、車を持たず公共交通機関へのアクセスが悪い女性は参加が困難である。
地域運動クラスは、もっとも便利な場所に異なる時間に異なる種類の運動を提供しており、多くの女性を惹きつけていたという。研究チームは、より現代化された心臓リハビリテーションとそれが女性を惹きつける理由を明らかにした。
●ズンバ、サッカー、グループウォーキング、太極拳、気功、テクノロジーベースのバランスエクササイズ(Wii Fitなど)、ダンス、ノルディックウォーキングなどの楽しい運動を提供。 ●能力に合わせたクラス分け:高齢女性は日常活動に恩恵のある運動をして転倒リスクを減らす。若い女性は高強度インターバル運動のようなより難易度の高い運動を好む。 ●女性の忙しいスケジュールに合わせた柔軟性のある開催時間 ●参加者の家、職場、奉仕活動施設に近い場所での開催 ●グループ活動(例えば、健康レシピの料理教室)を通じて社会交流を促進する
出典は『欧州予防的心臓病学雑誌』。 (論文要旨)
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