2020.3.24
, EurekAlert より:
世界中で5歳未満の何百万という子供たちが依然として栄養不良であり成長が妨げられてるものの、2000年以降は減少してきているようだ、という研究報告。
研究チームは、2000年と2017年における世界的な小児栄養不良の範囲を分析し、2025年までにWHOのグローバル栄養目標を達成する確率を推定した。
WHOによれば、2018年の時点で5歳未満の子供の死亡の約半分は栄養不良によるものだという。
毎年310万人の子供が飢餓で亡くなっているだけでなく、栄養不良は子供の発育不全を引き起こすが、報告によれば、17年間で推定小児発育阻害率は36%から26%に減少した。
衰弱あるいは低体重と診断される小児は、2017年には105か国で5830万人に及んだ。平均すると、子供たちの6.5%が衰弱状態にあることになるが、それでも、2000年よりは2%低下したのだという。
同様に2017年には低体重の子供は13%だったが、これも2000年にはほぼ20%に達していたものがここまで減少したという。
とはいうものの、WHOは、2025年までに小児発育阻害を40%減らすことを目標に掲げているが、研究チームによれば、これを達成するのは難しそうである。
出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)
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