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[運動]  モンティパイソンのシリーウォーク:歩行分析と研究費審査の非効率性
2020.3.19 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

50年前、モンティパイソンの有名なスケッチ『シリーウォーク省』がBBC Oneで放送された。このスケッチは、官庁の非効率性を茶化したもので、大臣(ジョン・クリーズ)が、独自のシリーウォークを開発するための研究費を獲得しようと待つピューデイ氏(マイケル・ペイリン)のいるシリーウォーク省におかしな歩き方で出勤するシーンから始まる。

研究チームは、二人の歩行を分析した結果、ジョン・クリーズの歩行は、通常の歩行に比べて6.7倍おかしい(歩行変動スコアが高い)ことを発見したという。だが、マイケル・ペイリンのそれは3.3倍しかおかしくなかったものの、研究チームは、彼が研究フェローシップにふさわしい有望なシリーウォークを持っていると決めた大臣の判断に同意している。

研究チームは、お役所の非効率性は、健康科学分野におけるアカデミックな研究の査読プロセス、特に研究費の申請におけるそれ、になぞらえることができる、と指摘している。

連邦政府の研究費の申請は、きわめて手間のかかる仕事であり、準備には数カ月以上かかることもある。申請書は、150ページ以上に及ぶことも稀でなく、複数の研究者で構成される審査会によってレビューされる。

対照的に、豪州では2013年に導入された審査プロセスの合理化によって、2015年には年間210万から490万豪州ドルが節約されたことを研究チームは指摘している。

「査読プロセスはどちらかというとかさばった扱いにくいものになっている」と共同研究者のナサニエル・ドミニー教授は語っている。「審査の合理化によって、研究者はかれらの仕事をより早期に開始できるので、研究の進行が早まるだろう。」

出典は『歩調と姿勢』。 (論文要旨)      
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