2020.3.16
, EurekAlert より:
ソーダ税と取り入れた1年後も、砂糖入り飲料の摂取に影響はなかったという、米国ドレクセル大学等からの報告。
2017年、フィラデルフィアでは、砂糖入り飲料、ダイエット飲料に消費税( 1.5セント/オンス)を導入したという。今回は、税導入実施時から12カ月後という長期的な飲料摂取状況の変化を調査したという。
研究では、ベースライン時(2016年12月から2017年1月)、12か月フォローアップ時(2017年12月から2018年2月)、フィラデルフィアと近隣都市(ニュージャージー州トロント、ニュージャージー州カムデン、デラウエア州ウィルミントン)の住民515名を対象に比較した。ベースライン時(税導入時)とフォローアップ時(12カ月後)、それぞれ30日間の砂糖入り飲料、ダイエット飲料、および、代替飲料、ボトル入り飲料水の摂取頻度と量を調査し、変化を分析した。
結果は、12カ月後、砂糖入り飲料の摂取頻度が減少したという人の割合は、フィラデルフィアでは39%、周辺都市では34%だった。逆に増加したという人の割合は、フィラデルフィアでは39.2%、周辺都市では43.0%だった。しかしながら、この結果には、統計的に有意な差異は認められなかったという。
「我々は、砂糖入り飲料は、2型糖尿病、肥満、心血管疾患、その他の健康的な問題に関連しているという十分なエビデンスを持っている。しかしながら、砂糖入り飲料の価格を引き上げても、ソーダをあまり飲まない者には影響を与えないかもしれない」とイーチェン・チョン氏は述べている。
出典は『国際環境研究公衆衛生雑誌』。 (論文要旨)
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