2020.2.13
, EurekAlert より:
毎日、飲酒する人々は、ほとんど飲酒しない人々と比べて、相対的な脳年齢が高いかもしれない、という米国サザンカリフォルニア大学からの研究報告。
研究チームは、機械学習とMRIを駆使して英国バイオバンクにあった17,308人(45-81歳)のデータから彼らの相対的な脳年齢を計算した。
飲酒行動が記録されていた11,600人のデータの解析から、ほぼ毎日飲酒した人は、飲酒頻度が少ないか全く飲まない人に比べて、相対的な脳年齢が高ったという。アルコールの摂取量が1日1g増えるごとに、相対脳年齢は0.02年増加した。
同様に、喫煙についても、喫煙指数(pack-years)が1増加するごとに、相対脳年齢は0.03年増加した。Pack-yearsは、(1日あたりの平均喫煙本数/20)x総喫煙年数。
なお研究者らは、飲酒と喫煙以外にも様々な環境因子、遺伝因子が脳年齢には関係していることを指摘しており、より大規模な集団のデータによってさらに関係を明確にする必要があるとしている。
出典は『サイエンティフィックレポート』。 (論文要旨)
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