2020.2.10
, EurekAlert より:
妊婦が低カロリー甘味料を摂取すると、子供の体脂肪が増加し、腸内細菌が乱れるようだ、というカナダ・カルガリー大学のラットを用いた研究報告。
研究チームは、雌のスプラーグドーリーラットを用いて、高脂肪・糖分食で肥満を誘導し、その際アスパルテームまたはステビアを水に混ぜて与えた。仔ラットは、通常食でと水で離乳させ、18週まで継続した。
アスパルテームまたはステビアを与えられた母ラットから生まれた仔ラットは、水だけを摂取した母からの仔ラットに比べて体脂肪が多く、アスパルテームは体重も多かった。同様に、生後8週でグルコース不耐症が多く見られた。
母体が高脂肪・糖分食に加えて、低カロリー甘味料を摂取することは、子孫に直接的な低カロリー甘味料の摂取がなくても、特に幼少期の体重調節、グルコース制御、腸内細菌叢の破壊をもたらす可能性がある、と研究チームは結論付けている。
出典は『消化管』。 (論文要旨)
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