2020.1.24
, EurekAlert より:
米国ワシントンDCにある小児国立病院のアレクサンドラ・M・シムス医師は、彼女の日誌の中で、彼女の若い患者が無限の喜びとハッとするトラウマ体験を処理する助けになるようにと書いた、匿名化されたビネット(エピソード)を紹介している。
シムス医師は、それら断片から27行の詩を抽出して「詩と医療」特集の一部として『JAMA』オンライン版に2020年1月7日付で出版した。この特集は、芸術家と医師らが、癒しと病の意味を探るための詩を集めたものである。
ビネットのひとつは、彼女がいくつもの臨床的出会いの中で聞いた目を見張るようなコメントを崩したもので、予防接種をする4歳児が書いたものも含まれている。
「ワクチンにはひるまないけど、”ショット(注射、撃つ)”は止めて/彼のクラスメイトは去年撃たれた/そして彼女は死んだ」
「私が”ショット”について話しているとき、最初に心に浮かぶのは、というのも私が生きるためにしていること、私の生活がその周りに展開していることだからですが、予防接種です」とシムス医師は説明する。「私は不意を突かれました。この仕事は結構長くやっているのですが、患者とその家族からはいつも学ぶことができます。それはほんとうに私が使う言葉を変える働きがあり、無害だと思っていたけれども、子供たちを恐怖に陥れる言葉を避け別の言葉に言い換えるようになりました。」
「私たちがここで出会う患者は大小さまざまな形でトラウマを経験しています」と彼女は言う。「私は、彼らの前向きさと回復力、そして彼らが投げ込まれた環境で出会う多くの物事に対処する能力に圧倒されています。」
出典は『米国医学会誌(JAMA)』。 (論文要旨)
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