2020.1.10
, EurekAlert より:
携帯電話のアプリは母乳育児の意思決定をサポートするようだ、という豪州フリンダース大学等からの報告。
今回の研究では、母親の利用状況、摂取状況を追跡する構成要素を含む乳児用アプリの経験、アプリ内の情報の使用方法、ダウンロード理由、乳児栄養におけるアプリの役割、乳児栄養アプリのメリットとデメリットの認識等を調査したという。
対象者は、昨年に乳児栄養関連アプリ(infant feeding app)を使用していたオーストラリアの母乳育児中の母親9名である。インタビュー調査を行い、記録し、逐語化、コード化を行った。
結果は、乳児栄養関連アプリは、母乳育児の決定やベビーケアに導く客観的な情報を提供することが示唆されたという。乳児栄養への客観的なアプローチは、育児の初期段階での移行時やストレス時に、より良いコントロール、自信、有効性を与えるようだ。全体として、母親は乳児用アプリに肯定的であったが、アプリへの過度の依存、膨大なデータ量、情報の信頼性に関し懸念も示していた。
「一部のアプリは、必ずしも正確な情報を提供しているわけではなく、個別化はできない」「アプリに保存されている情報は、より個別化されたアドバイス(特に母乳育児におけるアドバイス)を提供できる医療者と議論する際の有用な履歴として提供することが可能である」と、ジャクリーン・ミラー博士は述べている。
出典は『健康情報学ジャーナル』。 (論文要旨)
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