2020.1.9
, EurekAlert より:
妊婦が毎日7時以降に多くの食物を摂取したり、質の低い食物摂取であると、分娩後体重保持(出産後18カ月で5kg以上保持)する可能性が3倍以上であるという、シンガポール、KK女性を子供病院等からの報告。
食事の量と質、食事のタイミング、食事頻度は、体重コントロールに影響を及ぼす可能性があると報告されているが、妊娠中のこれらの要因が、出産後、母体の体重維持に影響を与える可能性があるかどうかは、これまで明らかになっていない。そこで、研究者らは、アジアのコホートを用いて、母体の妊娠中の概日食パターン、食事の質と18カ月時の分娩後体重保持(PPWR)との関連を調査したという。
今回の研究対象者は、687名であり、食事パターンと食事の質は、妊娠26週から28週の時、24時間思い出し法を用いて評価した。PPWRは、産後18か月の体重から妊娠初期の母体の体重を差し引き算出、PPWRの定義として妊娠初期から産後18か月まで5kg以上の体重保持とした。
結果は、女性の16%が、PPWRを有していた。交絡因子で調整後、夜食(夜食のエネルギー摂取増加によって定義)、食事の質の低さ(健康的な食事指数のスコアにより中央値によって定義)は、PPWRの高リスクと独立して関連していたという。PPWRと夜間の絶食期間と食事回数との関連は観察されなかった。
「 今回の研究結果より、出産後の望ましくない体重増加と保持防止するために、妊娠中の女性は、母親と赤ちゃんのどちらにとっても十分な栄養を摂取し、以下の食生活を取り入れることを推奨する」と、ファビアン・ヤップ准教授とロイ・シー・リン博士は述べている。
(1)妊娠中は適切な食事を摂ること。 (2)全粒穀物、果物、野菜、低脂肪乳製品をより多く摂ること。 (3)脂肪分が多く、塩辛く、甘い食品を減らすこと。 (4)夕食の食事時間を早めにするか、夜は軽食を摂ること。 (5)規則正しくに食事を摂ること。
出典は『栄養素』。 (論文要旨)
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