2020.1.7
, EurekAlert より:
スナック菓子などの超加工食品の摂取量が多い人では、糖尿病のリスクが増加した、という仏パリ大学からの共同研究報告。
対象者は、フランスのインターネットべースの大規模コホート研究(French NutriNet-Sante cohort 2009-2019)に参加した18歳以上の104,707人(平均年齢42.7歳)であった。研究では、対象者の超加工食品の摂取と2型糖尿病のリスクとの関連を検討した。食品摂取量は、24時間思い出し法を用いて算出した。
超加工食品とは、防腐剤や着色料、乳化剤などを含む加工食品や加糖飲料のことである。スナック類や菓子類のほか、調理済みの肉や魚、ハムやソーセージ、インスタント食品なども含まれる。
平均6.0年の追跡調査の結果、超加工食品(特に、炭酸飲料、エナジードリンク、人工甘味料入り飲料などの甘い飲料、香料などの入った乳製品、乳化剤の入ったソースやドレッシング類)を多く摂取した人では、2型糖尿病のリスクが有意に高いことが明らかになったという。
本研究は、大規模観察的前向き研究であり、別の集団、セッティングでの検証が求められるが、栄養政策担当者が超加工食品の摂取を制限するよう推奨することを支持するエビデンスを供給するものである、と研究チームは結論付けている。
出典は『JAMA内科学』。 (論文要旨)
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