2019.12.6
, EurekAlert より:
60歳前後で心肺フィットネスレベルが低かった者でも、その後それが改善されることで認知症のリスク低下と関連がみられた、というノルウェー科学技術大学からの研究報告。
1984年から1986年にHUNT調査の第一波として約75,000人のノルウェー人が登録した。11年後、HUNT2が組織され、同じ参加者から約33,000が登録した。30,000人以上が充分な回答をして、今回の分析に含められた。
1995年から2011年の間に別の研究の参加者中920人が認知症と診断された。そのうち320人はHUNT1とHUNT2にも参加していた。
データ解析の結果、HUNT1と2で心肺フィットネスが低かった者に比べ、高いフィットネスを維持していた者は認知症のリスクが40%挽くかった。2回の調査の間に心肺フィットネスが上昇していた者は、認知症のリスクが48%低かった。
「運動を始めるのに遅すぎることは絶対にないということは重要だ。我々の研究の参加者の平均年齢は開始時で60歳であり、心肺フィットネスの改善は認知症リスクの低下と強く関連していた。改善によって認知症なしに2年長く生きることが期待できた」と主任研究者のアテフェ・タリ教授は語っている。
出典は『ランセットデジタルヘルス』。 (論文要旨)
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