2019.11.22
, EurekAlert より:
健康啓発キャンペーンがインターネットで流行しても、実施あの健康関連行動への興味が高まっているとは限らない、という米国南カリフォルニア大学からの研究報告。『ランセット腫瘍学』誌に発表された。
研究チームは、ピンクトーバー(ピンクの10月)とムーヴェンバー(動きの11月)という類似のオンライン人気をほこる2つの月間がんアウトリーチキャンペーンを比較した。グーグルトレンドから各々キャンペーンに関連した特異的なキーワードの検索データとそれについての気づきの結果おこるべき健康行動を分析した。例えば、ピンクトーバーのキーワードには「ピンクトーバー」「乳がん」「マンモグラフィー」などが含まれるが、「ムーヴェンバー」のキーワードには、「ムーヴェンバー」「口ひげ」「前立腺がん特異抗原検査 or PSA」などが含まれる。
研究チームは、乳がん関連ウェブ検索のピークは10月のピンクトーバーキャンペーンの検索ピークと重なるが、前立腺がんのウェブ検索は11月のムーヴェンバーキャンペーンには影響されないことを発見した。
「ピンクリボンと口ひげの間には、これらのキャンペーンは非常に視覚的な要素が含まれ、オンラインにおける可視性を強化しているが、成功した健康啓発キャンペーンにはそれらを超えて大衆の行動喚起の理解を高めるための広がりが必要であるようだ」と週に研究者のジョバンニ・カッシマーニ助教授は語っている。
2つのキャンペーンの効果の違いは、乳がんに対するピンクトーバーキャンペーンのターゲットがインターネットで健康上を検索する可能性の高い世代であるのに対して、ムーヴェンバーキャンペーンはそうでないことがあるかもしれない、と研究チームは考察している。
出典は『ランセット腫瘍学』。 (論文要旨)
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